2016/04/10

神戸英語教育学会第21回研究大会 

■日 時 2018年5月12日(土) 09:30~16:40
■場 所 神戸市勤労会館 405講習室
(神戸市中央区雲井通5丁目1-2)
三宮駅から徒歩5分 https://goo.gl/ggy7jK
■参加費 会員無料・非会員500円
■問合先 haida6246[at]gmail.com(事務局・拝田[はいだ]
非会員の方のご参加も歓迎いたしますので、皆さま是非お越しください。
~~ プログラム ~~
09:30~ 受付開始
09:45~ 総会
10:30~11:25 研究発表
1. ‘The Study of Japanese English Users' Multi-Competence: the Effects of Second Language Acquisition on L1 compliments’
村端啓介(近畿大学)
2.「大学初年次の英語多読指導―自律的学習者の育成をめざして―」
吉野康子(順天堂大学)
3.「小大連携による英語教育改革―四天王寺学園の挑戦―」
奥羽充規・中田貴眞(四天王寺大学)・ウォルフ佳代(四天王寺小学校)
4.「英語教育のユニバーサルデザインに向けて―ダウン症児への英語指導を考える―」
拝田 清(和洋女子大学)
昼食休憩(12時30分〜13時30分)
5. パネルディスカッション「発音指導―カタカナ表記の可能性」 第Ⅰ部 13:30~14:40 ・報告(1):「音声指導におけるカタカナ表記の理念」眞砂 薫(近畿大学) ・報告(2):「教育現場からの報告・問題提起」伊庭日出樹(兵庫県立宝塚東高等学校) ・報告(3):「英語教育史からの報告・問題提起」上野舞斗(関西大学博士後期課程) ・報告(4):「英語音声学からの報告・問題提起」伊庭 緑(甲南大学)  
第Ⅱ部 15:00~16:30 1) 質問・コメントへの回答 2) フロアを交えて質疑応答と全体討論 3) 各報告者からのまとめ・補足
16:30~ 閉会式
17:00~ 懇親会


神戸英語教育学会第21回研究大会

発表要旨
研究発表1
“The Study of Japanese English Users' Multi-Competence: the Effects of Second Language Acquisition on L1 Compliments”
村端啓介(近畿大学・四天王寺大学)
The research conducted for this study was designed to examine whether learning and experiencing English affects Japanese English users’ pragmatic competence in terms of giving compliments. The research questions employed in this study were: 1) How does learning English as an L2 affect Japanese users’ pragmatic competence of L1 in terms of giving compliments?, 2) Does the effect of English learning change Japanese English users’ way of complimenting into a more American style or do they innovate their perspectives of how they compliment in Japanese? and 3) Which factors, for example social distance, gender and age are affected most and least? And why? In order to elucidate these questions, three research methods have been employed including Likert-scale questionnaire, videotaping and interview. The results of this study demonstrated two significant consequences caused by learning and experiencing English, and these are a) increasing motivation toward giving compliments and b) expanding the range of the target to compliment. The body of findings evinces how language users of multiple languages expand their cognitive ability, and it leads us to rethink the eligibility of non-native English speakers in many different fields.

研究発表2 「大学初年次の英語多読指導―自律的学習者の育成をめざしてー」  吉野康子(順天堂大学) 本発表は、私立大学国際教養学部の英語共通科目において、2015年度からどのように多読指導を導入し、自律的学習者への橋渡しをしているかの実践報告と考察である。多読をテーマにするのは、発表者が「聞くこと」「話すこと」が強調される時代においても、「読むこと」は何より重要で、想像力や考える力につながり、自律的学習者を育成するために不可欠だと考えるからである。  まず、本学部の英語教育においての多読の位置づけと目的を説明する。位置づけでは、英語共通科目は1、2年生連続の発信型中心のプログラムであり、今回は、1年生の多読に焦点を当てていること、そして授業外多読との関連性も説明する。目的としては、①「読むこと」の重要性を認識し、授業内多読から自律的読書ができるための橋渡しをする、②学生の意向を尊重し、多角的な読書指導の可能性を探る、の2点をあげる。 次に学生の現状をアンケートの結果をもとに説明した後で、授業内多読実践、授業外多読実践を紹介する。多読とは何か、多読の読み方、効果の説明、未知語の推測の練習をどのように実践しているか、またBook Talkと称して、学生がお薦めの本を紹介する方法も、学生のノートと共に紹介する。 最後に、多読実践の結果や学生のアンケートから、読む習慣をつけるために必要なこと、多読の取り組みに効果的な協同学習、学生の個性に応じた多読指導等を述べたい。3年間の多読指導を振り返り、今後の多読実践の改善につなげたい。


研究発表3 「小大連携による英語教育改革―四天王寺学園の挑戦―」 奥羽充規(四天王寺大学)、中田貴眞(四天王寺大学)、ウォルフ佳代(四天王寺小学校) 本発表では、平成29年度より四天王寺小学校において実施されている新しい英語教育の実践について,その理念・目標・実際の取り組みから紹介する。これまで、四天王寺小学校は英語教育改革のために四天王寺大学と連携しその教育の在り方をともに模索してきた。そして、小大連携として単にその英語教育の有るべき姿について議論するだけなく、大学側としても学生教育の一環としてモジュール授業に学生を派遣することにより,積極的にその教育改革に関与しているのである。 今回の発表では、特に小学校における新しい英語授業の在り方について紹介するとともに、その補完としてのモジュール授業との関わりを述べ、今後の小学校における英語教育の1つの展望について議論していきたいと考えている。
研究発表4 「英語教育のユニバーサルデザインに向けて―ダウン症児への英語指導を考える―」 拝田 清(和洋女子大学)
2017年4月に「障害者差別解消法」が施行され,また,2018年3月に告示された小学校,及び中学校の新学習指導要領でも,障害のある児童・生徒への合理的な配慮の必要性が記載された。これらを受け,公教育においても共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のため,特別支援教育の充実が喫緊の課題となっている。そこで,本研究では,すべての児童・生徒・学生にとって学びやすい英語教育のシステム,すなわち,「英語教育のユニバーサルデザイン」の構築に寄与することを目的として,研究の遅れている知的障害を持つ児童・生徒,とりわけダウン症児への英語教育について,現状を調査・分析し,その特質に合わせた指導法を検討する。